経塚山(その二)
どんな伝承か
秩父郡皆野町上日野沢の経塚山について、『武蔵国郡村誌』は次のように記している。東西の二峰に分かれ、高さは百五十丈、周囲は不詳。村の南方にあり、嶺上から三つに分けて、東は下日野沢村に、西北は本村に、南は久長村に属する。山脈は阿熊山に連なり、村の北から登って高さ十八町。寛文の頃、この山に経文を納めたと口碑に伝える、という。
原典より
『新記』は経塚山と題して、「村の東よりに、古へ経を埋めし処にて、山の上に五六十年まで供養の石碑ありしかど、いつとなく失ひしとぞ」と記している。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。