武甲山の中腹にある鞍掛岩
どんな伝承か
埼玉県秩父郡横瀬村、いまの横瀬町にそびえる武甲山の中腹に、鞍掛岩と呼ばれる岩がある。その名がどこから来たのかは、はっきりと伝わっていないと『新編武蔵風土記稿』巻二五四は記す。もっとも本書の解説によれば、鞍掛岩とは武将が鞍を掛けたと伝える石を指す。岩は神の依代であり、鞍は騎乗する者の命を守る武具であると同時に呪具でもあった。鞍を岩に掛けるのは神の加護を願う行いで、武家の世になってからの習わしであろうという。武将が掛けたと語られる場合には、戦の勝利を祈ったことにもなる。
原典より
武甲山の中腹に鞍掛岩という名の岩がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(上巻)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(上巻))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 上』を全487話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(巻中の<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。