縁組の恨みで落ちた大平城
どんな伝承か
郡山市大平町の大平城は、三春の田村家の隠居城であったという。田村清顕ははじめ娘を須賀川の二階堂家へ嫁がせる約束をしていたが、伊達政宗が見初めて申し入れてきたため、清顕も政宗を気に入り、伊達家へ嫁がせてしまった。面目を潰された二階堂家は佐竹・岩城・相馬の軍勢と力を合わせ、田村一族の大平新五郎入道常伴が籠るこの城を囲んだ。常伴は討死して城は落ち、政宗はその仇討として二階堂家の須賀川城を攻め潰したと伝えられる。
原典より
昔、大平城は、三春の田村家の隠居城だったという。—— 郡山の伝説(ふるさとの文化財調査事業・昭和六十一年(1986)刊/監修 大島建彦) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
郡山の伝説(ふるさとの文化財調査事業・昭和六十一年(1986)刊/監修 大島建彦)
福島県郡山市(旧安積郡・田村郡域、湖南・熱海・三穂田・逢瀬・西田・中田ほか各町)に伝わる伝説を、木/石・岩/水/塚/坂・峠・山/祠堂/家・村/祭礼・行事の八部門に分類して集成する。坂上田村麻呂や阿古陀媛・采女伝説・萩姫、源義家ら前九年の役の人物伝承、淵や池の主・龍神・河童、弘法大師の清水、稲荷・観音・地蔵の霊験、長者伝説や埋蔵金、隠れキリシタンなど、郡山の地に根ざした怪異・霊験・由来譚を伝承地つきで網羅する。