流れる島
どんな伝承か
沖縄には海上を流れてくる島を人が呼び止めたり招いたりする伝承が各地にある。与那国島でも昔、ある人がウブドマイ浜の近くで海を見ていると、沖合を島が流れてくるのが見えた。驚いていると、そこへ一人の妊婦がやって来て、その島を指さして知らせた。すると島は白波の立つ浅瀬のほうまで流れ着き、そのまま沈んでしまったという。以来、島の沈んだ場所は今もナーガンシーと呼ばれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。