鉢が峰
どんな伝承か
鉢が峰は三原市木原町の後にそびえる標高四二九メートルの峰で、頂上を伏せた鉢の形に見えることからこの名がある。南斜面には智恵を授けるという虚空蔵を祀る堂があり、開基の法道上人は閻魔大王から得た鉄鉢を持ち、鉢がひとりで海へ下りて船から喜捨を受けては戻ってきたという。ある時、鉢に干鰯を投げ入れた船を鉢が沈めてしまった。上人の入寂後、この鉄鉢は神石郡の星降山へ飛び去り、山伏の宝物になったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。