本尊掛け松
どんな伝承か
泉南郡阪南町貝掛、下荘村大字貝掛の花折橋から北へ二町ほど、孝子街道の浜手の田圃の中に貝掛松があった。高さ三丈余り、周囲二丈の巨松で地を蔽い、近海を行く船の標識になっていたが、明治廿九年八月の暴風で倒れた。翌三十年九月に碑を建て、傍らに二代目の松を植えたという。貝掛松と呼ぶのは、昔、東葛城村神於寺の宝物である法螺貝を盗んだ者がこの地を通ると、その貝がひとりでに鳴り出したので、恐れてこの松に掛けて逃げたからだと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第9巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全100話(奈良・大阪・和歌山・三重=近畿南部/紀伊)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。