袖振稲荷5
どんな伝承か
関の男性が語る袖振稲荷の話。昼間に薬売りが通りかかると、狐がそば畑を客の集まりに見せかけた。薬売りはそば畑で懸命に薬を広げて商いをし、代金を受け取ったつもりでいたが、あとで見るとそれはタニシの殻だった。白狐が男を迷わす袖振稲荷といって、そこではよく人が化かされたという。この稲荷は関と佐沼の境にあり、白狐が振袖の女に化けて人を化かすと伝わる。
原典より
狐がそば畑をお客様に見せて、そば畑で、一生懸命、薬、広げちゃって、金貰ったっと思って、見たら、タニシの殻だったんだって。—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書の一冊である。大塚・板橋・塗戸・半田・薄倉・大徳・宮渕・佐沼などの集落で昭和五十九年から六十年に聞き取った昔話と伝説・世間話を、話者の集落・性別・生年と採話の日付を添えて、語りの言葉のままに収める。伝説・世間話は「土地のはなし」として集落ごとにまとめ、狐に化かされた話、塚の火の玉、沼の大蛇などを並べ、昔話には話型の番号を付す。