一人で食事し飯を尾でかき込み
どんな伝承か
菩提で語られた話。和尚が蓑毛の御師の宿に泊まったところ、その家の犬にかみつかれて狸の正体を現したという。同類の話として、建長寺の和尚が視察に来て名主の家に泊まり、皆と食事をせず一人で膳に向かい、のぞいて見ると飯を尾でかき込んでいた、湯の中でも尾をばちゃばちゃさせていた、犬を近づけるなと言っていた、そして大井川の渡しで犬にかみつかれて正体を現した、という文献の記録がある。和尚が書き残したという掛軸が、大井川までに三幅あるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史・自治体史(民俗))
『秦野市史 別巻 民俗編』所収の妖怪・伝説(一〇〇話を七分類で収載)。神奈川県秦野市に伝わる口承を採録する。