堂山のうなる石塔
どんな伝承か
赤岩の堂山は丘が二つ連なった二子山で、ひょうたん形のくびれのあたりには地震の起きる所があり、いつも笹が揺れている。そこには赤岩城主の赤井輝光の墓とされる大きな笠塔婆があり、すぐ脇の丸い石塔に耳を当てると、うなるような音が聞こえるという。堂山から五百メートルほど離れた南権現の往生院には、赤井輝房の石塔もある。その墓地らしい土地は、赤井氏の子孫だという人がいまも耕している。
原典より
そばの丸い石塔に耳を付けると、うなっている音が聞える。—— 千代田村の民俗――伝説・世間話(群馬県民俗調査報告書 第14集・群馬県民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
千代田村の民俗――伝説・世間話(群馬県民俗調査報告書 第14集・群馬県民俗調査報告書)
『千代田村の民俗――伝説・世間話』は、利根川沿いの千代田村で行われた民俗調査の報告から、言語伝承の章を中心に抜き出したテキストである。赤岩・舞木・瀬戸井・福島などで聞いた長良神社や光恩寺、片目の白蛇、カクレザト、河童の伝説と、オトカ(狐)に化かされた話、大食・大力・変わり者の世間話、諺や洒落を、採集した集落名を括弧で添えて短く記す。冒頭には正月の松飾りと大晦日の行事の記事が、途中の文から始まる形で残る。