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車検もナンバーもない宝島の車

所在地鹿児島県鹿児島郡十島村大字宝島
年代現代
登場
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

九州の鹿児島から南へ三百キロ、週に一便の連絡船で二十時間かかる吐噶喇列島の宝島には、車検の制度が及んでいない。人口は百人あまり、乳牛が二百頭ほどという島にもマイカーの波は届き、古い型の車が島民の足になっているが、走る車にはどれもナンバープレートが付いていない。島で農業を営む人によれば、自動車屋も車検場もなく、フェリーが無いので九州へ車を運ぶこともできないからだという。取り締まる警察官もおらず、それでいて交通事故は起きない。週刊誌が伝えた離島の暮らしである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)

松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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