中島町二神の沖に昭和初期、海坊主が出たことがある
どんな伝承か
愛媛県温泉郡中島町の二神の沖に、昭和初期、海坊主が出たことがある。頭が坊主で体は赤銅色、手足があって目が丸く、七、八寸の尾があり、泳ぎ方は人間より少し遅かったという。これを見た者は長寿するといわれた。宇和海の沿岸には海坊主の伝承が豊富にあり、漁に出ていて舟に何かが上がったので槍で突くと逃げてしまったが、その後、妻があんまに化けた海坊主に殺されたという話も宇和島市下波に伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)
松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。