塚の山桜の枝を伐った大工の骨折
どんな伝承か
昭和五五年ごろの昭島でのこと。語り手の家の近くに塚らしい小山があり、頂に小さな祠が祀られていた。由緒のある場所だという話になって、立派な社殿と石の鳥居が新しく建てられることになる。その工事の最中、そばに三本ほど立つ古い山桜の枝が邪魔だというので伐り払われた。ところが枝を落とした大工が、工事中に腕を折る大けがを負ってしまう。近所ではもっぱら祟りだと噂され、語り手も、まさかと笑い飛ばす気にはどうしてもなれなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)