甲州八田のしはぶき婆の石
どんな伝承か
甲州八田に「しはぶき婆の石」と呼ばれる石がある。何の変哲もない二貫目ほどの三角石だという。姥石にはもとより色々の形があり、多くは珍しい姿でまず人を驚かせたらしく、中には明白に人工を加えた石もある。たとえば日光街道の楡木の宿の西、松山(一名大師ヶ窪)の岡の上にある姥石は高さ五六尺あり、四面に四体ずつ計十六体の地蔵が彫られている。八田の石はそうした各地の姥石を並べて論じる中に、最も素朴な一例として挙げられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。