麦を盗んだ弘法大師と犬
どんな伝承か
埼玉県大里郡岡部町に伝わる。弘法様が支那へ渡り、麦を三粒盗んで杖の中へ隠した。ところが、悪事を働いた者にしか鳴かないという犬が鳴きたてた。そこで身体を調べられたが何も出てこなかったため、その犬は大師の手で殺されてしまった。日本へ帰った大師は、罪のない犬を殺したことを悔い、麦は戌の日に蒔いてはならないと言い残したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。