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七曲がりの玉に糸を通した中将

所在地大阪府泉佐野市長滝(蟻通神社)
年代伝承(口承)
登場紀貫之、歌を奉った歌人
出典日本伝説大系 第9巻

どんな伝承か

蟻通の明神は、紀貫之の馬が患ったとき、この神の仕業と聞いて歌を詠み奉ったのが趣深いと語られる。名の由来はこうである。昔、四十を過ぎた者を捨てさせる帝がいて、人々は年老いた親を隠した。ある中将は七十近い親二人を家の地下に室を掘って住まわせ、密かに養っていた。唐の帝が難題を送るたび、中将は親の知恵を借りて答えた。まっすぐな木の本末は水に投げ入れて先に行く方を末とし、同じ長さの蛇の雌雄は尾に細枝を寄せて動く方を雌とした。七曲がりの玉に緒を通す難題には、蟻の腰に糸を結び穴の口に蜜を塗って通した。帝は中将を重んじ、老いた親の帰京を許したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。

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