ウキモノ(浮き物)
どんな伝承か
新潟県岩船郡粟島の沖合いでは、五月のうららかな花曇りの日、海上数里のかなたに、大きな魚とも小さな丘ともつかぬ何かが時折現れて浮き沈みすることがあるという。地元でこれを「浮き物」と呼び伝えている。不思議に思った船が近寄ってみても、そこには何の姿も見当たらない。正体を確かめようとした者は今のところなく、粟島の漁師たちの間で語り継がれる海の怪異の一つである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承